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菅原長官、片瀬経産審議官の体制に

6月17日、経済産業省は小幅な幹部の異動人事を発令した。国会が終了し、7月の参議院議員選挙の合間であり、秋の内閣改造に合わせ、布陣を整えた。
まず、菅原郁郎事務次官は留任し、上田隆之経済審議官の勇退に伴い、片瀬裕文通商政策局長が昇格し、後任の通商政策局長には嶋田隆官房長(兼任・経済産業研修所長)が回り、大詰めを迎えたTPP交渉を乗り切る構えだ。新しい官房長には高橋泰三資源エネルギー庁次長(昭和60年入省)が就いた。
また、伊藤仁特許庁長官の後任に、小宮義則内閣府宇宙開発戦略推進事務局長が、豊永厚志中小企業庁長官の後任には宮本聡中小企業庁次長が昇格した。今回の目玉人事は農林水産省との初の局長級人事交流が行われ、経産省からは井上宏司産業技術環境局長が農林水産省食料産業局長に、農水省からは末松広行農村振興局長が産業技術環境局長にそれぞれ着いた。
そして、井内摂男地域経済産業審議官が内閣府知的財産戦略推進事務局長に異動したため、後任には鍛治克彦関東経済産業局長が着任した。
菅原事務次官は昭和56年入省組であるが、他省庁は人事異動のスピードが遅く、財務省の新事務次官の入省年次はやっと55年組に、国土交通省は54年組、外務省に至っては52年組である。このため、経産省OBからは「じっくり3年くらい局長を務め、きっちり政策を打った方が良い」という意見も上がっている。
今回の人事では原局の局長が全て2年目に入るため、政策のメリハリが一層際立ってくるものと期待される。

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