政策と産業の最新動向を伝え、解説する“クオリティペイパー”


香料産業は、商品の香りを整えるために、1000分の1位の添加量で勝負する商品に必須の香料を扱っている。天然と合成をあわせて3000―5000種類の香料の原料素材があり、50-200程の組合せによって香粧品香料や食品香料を製造している。それぞれに食品衛生法や薬事法、消防法、労働安全衛生法、化学、環境、知財関係などの規制がある。

欧米はフレグランス(香粧品香料)とフレーバー(食品香料)の比率が50対50くらいだが、日本は1対5くらいフレーバーが多い。欧米はもともと香水文化が基本にあり、日本はフレーバーに強い特徴がある。

香粧品の香料を調合する人をパヒューマー、食品に添加する香料を調合する人をフレーバリストというが、一人前に育てるには5-10年かかる。加えて、法律の知識や経験が必要であるため、この産業への新規参入は難しいといえる。化学産業としても、扱う量は極めて少ないが、利用得意先が多く、ニッチな分野を担っている。香粧品や食品業界にはなくてはならない産業であり、付加価値も高い。

今後の課題は、日本の市場が少子・高齢化で成熟化してきており、食品や香粧品産業の海外展開に伴う海外市場開拓が大きなテーマとなってきている。

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