政策と産業の最新動向を伝え、解説する“クオリティペイパー”


一般社団法人日本ベンチャーキャピタル協会(JVCA、仮屋園聡一会長=㈱グロービス・キャピタル・パートナーズマネージング・パートナー)が8月に東京・赤坂のアーク森ビルに移転してから初めての「メディアプレゼンテーション」が30日行われた。
当日はジャパンベンチャーリサーチの北村彰代表から「2016年上半期の未公開ベンチャー企業資金調達状況」の報告があり、「好調であった2015年の資金調達総額(1658億円)を超えるのは間違いない。おそらく2500億円から3000億円くらいとなるだろう」と見通した。
その後、パネルディスカッションとなり、37億円をファンドから調達したIoTプラットフォームをグローバル展開する㈱ソラコムの玉川憲代表取締役CEOとシリコンバレーから日本に戻り、AI解析の専門ベンチャー企業を立ち上げ、産業革新機構から出資を受けている㈱ABEJAの岡田陽介代表取締役社長の話を聞いた。共通していたのは、IT・ソフトウェア市場の日本の影響力の低下であった。
いまや世界市場の5%程度しかなく、始めからグローバル市場を想定し、顧客を掴みにいくビジネスモデルでないと、ローカルな企業に留まってしまう、という意見であった。岡田社長はまだ27歳。こうした若者が次々、出てこないとわが国のIT・ソフトウェア産業の将来が見通せない。ぜひ、頑張って欲しいものだ。