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経産省、JOGMEC(独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構)、産業技術総合研究所は、12日、愛知県知多沖で「メタンハイドレート開発計画」のガス生産実験を行い、世界で始めて、メタンハイドレート層か天然ガス(メタン)の産出に成功した。

この計画は2009年から相当量のメタンハイドレートの賦存を確認していた東部南海トラフ海域(静岡県から和歌山県の沖合いにかけた海域)で、世界初の海洋における実験であった。
この実験ではわが国が開発した地層内の圧力を下げメタンハイドレートを水とガスに分解する「減圧法」を採用して成功、今後のメタンハイドレートの実用化に大きく前進した。


同計画では、今後生産コストをいかに引き下げ、採算性に見合うガスを量的・継続的に生産していくかが課題であり、5年後の2018年(平成30年)の商業化技術の確立をめざしている。
 このニュースには世界のメディアが注目しており、「日本は新しい資源の可能性に近づいた。燃える氷がシェールのような革命をもたらす」(フィナンシャルタイムス)、「太平洋沖のガス資源を発見、日本には極めて重要な成功」(ニューヨークタイムス)など、世界初の採取成功を大きく取り上げている。
 今回の調査対象海域(渥美半島から約80㎞、志摩半島から約50km)の水深約1000㍍、海底面下約300㍍の地層には約1・1兆立方㍍のメタンガスに相当するメタンハイドレートの賦存が確認されている。これはわが国のLNG輸入量(2011年)の約11年分に相当する。
 ※メタンハイドレートとは、低温高圧の条件下でメタン分子と水分子が結合して生成する氷状の物質。分解して発生するメタンガスを、資源として利用することが期待されている。永久凍土の地下や水深500㍍以深の海域の海面下に存在する。 

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