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日本照明工業会発足記念
LED照明を世界に広める

省エネ・節電意識の高まりと政府等の支援策により、わが国は世界でも突出してLED照明が普及した。今後は国内の更新需要は期待できず、いかにグローバル産業として、新興国市場に乗り出していくか?新工業会の役割が大きくなってきた。
そこで、4月に発足した一般社団法人日本照明工業会松蔭 邦彰会長に聞いた。

――業界の現状は?
 日本の照明産業は新築着工に比例して伸びてきた業界だったが、ここ数年はリーマンショックや東北震災などがあって伸び悩んでいた。
 しかしここ数年の省エネ意識の高まりや政府の支援等もあり、LED照明が急速に国内で普及した。LED照明は4万時間以上の長寿命のため、高付加価値である反面、特にLEDランプは更新需要が期待できない。従って、今後はいかかに新興国中心の海外需要を伸ばしていくかが大きな課題である。
 しかし、今まで海外に出られなかった理由の1つに、照明にはその国ごとの生活慣習、明かりに対する文化がある。
例えば、海外の住宅照明の多くは白熱灯の文化であり、日本のような蛍光灯の文化は受け入れられなかった。
 ところが、LED照明は、省エネ、長寿命に加え、調光・調色・配光制御などが容易な万国共通の技術です。工業会としてはLED照明を日本だけの産業でなく、グローバルな産業にして行きたい。
 日本では安全規格や性能規格が進んできたが、アセアン諸国などの新興国では規格がまだまだ整っていない。
 技術が成長過程にある時、技術的に未成熟な商品が出回ると、普及のスピードを弱めてしまう。まさにアジアが今その時期にある。
 その時に、工業会としては、我々が経験してきたLEDの開発、普及のノウハウがある。これは新興国が、健全な市場をLEDで作り、普及させていくというニーズに合う。どういう規格を、どのレベルで作っていくかが大事であり、経済産業省からは委託事業を受け、アジア各国とどのようなお手伝いができるか、今検討しているところだ。
――今までにないやり方で海外展開をしているが
 日本はこれまで国際標準化機関であるIECへの影響力が弱かった。LEDは今、日本市場が一番早く立ち上がり、規格化も進んでおり、お手伝いできる素地がある。
 IECでは各国の得票は1カ国1票。これからわれわれはアジア各国と協力関係を強化し、IECへの発言力を強めるとともに、LED照明を世界に広めて行きたい。
――課題は?
 LEDの光の測定に関する規格も整備していかなくてはならない。LED照明もこれから省エネのためのトップランナー制度が検討されている。このためには、ある決められた試験所で計った正確な数字を使う、第3者認証制度が必要だ。
但し、LEDの測光方法は、技術的に難しく、現在、まだ整備されていない段階だ。LED市場がこれだけの規模になっているのに、認定された試験所は大幅に少なく、これからどうするかが課題だ。アジアにも広げていく必要もあり、測光の技術だけとってもまだまだやることはたくさんある。・・・>申し訳ありませんが、この続きは本誌でご覧ください。

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