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ミラサポ・エリアモデレータによる創業支援の実例
神奈川担当 金﨑 努さんに聞く

エリアモデレータ 金崎努氏

エリアモデレータ 金崎努氏

らくんと 秋山雅美社長

らくんと 秋山雅美社長

中小企業診断士の金﨑努さんは、元中堅企業の生産現場で働いていた。企業支援に興味を持ち、7年前に独立。今、ミラサポ神奈川のエリアモデレータとして活動している。全国38人いるエリアモデレータの中でも、信用金庫や商工会議所とも深い連携をとって活動している金﨑さんへの信頼は厚い。
年間100社の経営相談を受けてきた同氏が、ミラサポで初めて関わったのが、リンパドレナージ訪問看護サービス「らくんと」の創業支援だ。
「創業のきっかけは、訪問看護で出会った患者さんです。リンパ浮腫で、四肢へのむくみや痛みも激しく何とか苦痛を緩和できないかと考え、アロマセラピーによるマッサージを施したら、家族共々喜んでくれました」(秋山さん)。
そして、ケアマネージャーから、たくさんの同じ悩みを持った患者さんを紹介され、シングルマザーとして、仕事と家庭の両立ができ、自分の経験と知識が生かせると思い、リンパドレナージ協会のセラピスト資格を取り、作ったのがこの訪問看護サービスだそうだ。
この訪問看護サービスは、リンパ浮腫の患者さんに特化した理学療法を行い、薬は使わない。そのため、医療点数は低く、外来を受け入れてくれる病院が少ない。
「そのため、自由診療による訪問看護サービスとしましたが、不安でした。そこで湘南ビジネスコンテストに応募し、金﨑さんと出会えました」(秋山さん)。金﨑さんは、このサービスは医療と行政の法令順守の基本が第1と考え、1つ1つ壁をクリアしながら、昨年10月、創業にこぎつけた。
「基本ベースに看護師の資格と並行してでき、少しずつリンパドレナージ治療を広めて行きたい。事業が上手くいけば、現場から離れた子育て世代の看護師の職場復帰の場を提供できるし、地域のコミュニティ作りにも貢献していきたい」(秋山さん)。
金﨑氏は、経営のプロではあるが、医療の知識について詳しい大阪のエリアモデレータ森本明夫氏に協力支援してもらったそうだ。
「創業者であり、元看護師の秋山雅美さんは、人柄もやさしい反面、医療現場のプロの顔を持っています。姉御肌的な感性と、独立心旺盛で、将来の事業計画も野心に溢れていました」(金﨑氏)。
「ミラサポは、従来の中小企業が苦手であった『広域連携』を容易にするツールとなりえます。中小企業が自分達向けの政策に『能動的になる』というのは日本にとって、非常に大きなインパクトになると思っています」(金﨑氏)。ミラサポの未来は明るいようだ。

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