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食品香料、下期には回復期待

香料業界の現状 香粧品は順調、円安と増税懸念

平成25年1-6月の日本香料工業会の香料統計によると、食品香料は製造数量で前年同期比6・9%増、販売数量で同17・9%増となったものの、製造金額では9・7%減、販売金額も微減となり、数量が伸びても価格はまだデフレから脱していない。しかし、昨夏は連日30~35度の記録的猛暑が続いたため、飲料水や冷菓向けの生産は増加した。従って、下半期は上半期に比べ、大幅に数量は伸びており、そこに金額が追いついて来れば御の字とみている。
香粧品香料は製造数量で同14・1%減とここ5年間で順調に生産数量・金額とも伸びてきていたが、予想に反して販売金額も同6・1%減となった。しかしながら、洗剤・柔軟剤は豊富な香りを支え、ヘアケア製品の高級化、必需品となってきた家庭用芳香消臭剤など、今後も需要は強く、成長可能性を秘め、下半期の見通しも良好だ。
天然香料、合成香料を加えた香料産業全体の1-6月の製造は3万5480トンの同1・6%増、販売金額は同7・7%増の1101億3400万円となった。
日本の香料産業は多品種少量生産で付加価値が高く、高品質できめ細かい香りに柔軟に対応できる。今後、海外でのブランド化、高級香料として、「安売り」をしない戦略で市場を着実につかんでいけば前途は明るいであろう。
一つの懸念材料としては、為替相場の円安だ。「これは確実に製造・原料費アップにつながるし、輸送コストも上昇する。しかし価格転嫁が難しい」。そのため、業界関係者は「新しい食品や香粧品がヒットしてくれないか」と期待を寄せているが、消費税値上げの影響がどこまでくるか、円安と増税のゆくえを見守っているのが現状だ。

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