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時代遅れに拍車がかかる全銀システム
世界は24時間365日のファスターペイメントへ

日本の銀行システムが時代後れになりつつある。2008年に英国で始まった24時間365日即時決済できる、高度資金決済システムは「ファスターペイメント」と呼ばれ、14年にはシンガポール、16年にはオーストラリアがサービスを開始する。米国もこの夏にリアルタイム決済に乗り出す報告書が出される予定だ。
日本の銀行の場合、口座振込の出来る時間は平日の8時30分から15時30分までの7時間に限られている。未だに大量データを貯めておいて、まとめて処理をするバッチ処理が主体だ。英国では、土日・祝日でも時間が問われず、利用者はリアルタイムで送金や出金ができる。企業にとっても海外からの入金が1日でも早くなれば資金効率が高まり、無駄なコストを省くことができる。
この最大の問題は、全銀システムのレガシーコンピュータにある。バッチ処理にしか対応できず、いまだに銀行の通帳が10文字のカタカナしか打ち出せないのは約30年前のシステムを更新できていないためだ。いまだにカタカナしかでないのはITの遺物であると言って過言ではない。
一方、日銀ではすでに24時間稼働できる日本銀行金融ネットワークシステムを持っている。しかし、全銀システムが24時間決済に対応できるのか?メガバンクのみずほ銀行のシステム統合が延期されている中、また先送りされると日本の銀行システムが、世界の潮流から取り残されていく可能性が高い。いち早く世界で最先端の銀行決済システムに更新することが、日本の競争力向上に必ずつながるはずだ。

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