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貿易構造も高度化、貿易強国へ

輸出入でも世界一、懸念もありインパクト強大

ワシントン時事が伝えたところによると、世界銀行のPPP(購買力平価)推計や中国の成長見通しなどを勘案すると、2014年の中国の国内総生産(GDP)はPPP米港換算で米国を抜き、世界一になる見通しだ。

実質的には中国のGDPは13年では米国の5割強であった。PPPはモノやサービスの値段を基準に算定した為替レート。世銀が4月に発表した11年時点での推計では、世界全体に占める経済規模はPPP換算で米国が1位(17・1%)、2位が中国(14・9%)、3位がインド(6・4%)、4位が日本(4・8%)であった。
11年の市場為替レートは1ドル=約6・5人民元であったが、PPP推計では1ドル=約3・5人民元と市場よりも元が高い。その結果、IMF(国際通貨基金)の12~14年の各国の予想成長率を当てはめると、中国のGDPは14年に米国を抜く見通しとなった。
すでに、中国の輸出入は、2012年輸出入合計で3・87兆円と米国を抜いて世界一となっており、世界貿易に占めるシェアが拡大、「貿易構造も高度化し、貿易強国にまい進している」(経済産業研究所・関志雄氏)。
また、粗鋼生産量は7・2億トンと世界の50%近くを占め、12年の国内自動車販売数は1931万台に達している。このため、中国の経済成長率が20年まで年率8%、21~30年までを同6%、米国が同2・5%とすると、人民元の実質レートが2%上昇と仮定すると、2026年に米国を抜く計算であったが、PPP換算ではすでに世界一となっているようで、「中国恐るべし」と言わざるを得ない。
また、ここへきて中国の不動産バブルの懸念もあり、世界経済へのインパクトを想像すると、予想するのさえ恐ろしい。

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