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NTCTが実験中 1.5ミクロン波長でのSOTA打ち上げ

独立行政法人情報通信研究機構(NICT、坂内正夫理事長)が6月25日、「宇宙光通信への取り組み~宇宙の超高速通信実現に向けて~」をテーマに、記者会見を行った。

だいち2 号に搭載された超小型光通信装置 SOTA

だいち2 号に搭載された超小型光通信装置 SOTA

宇宙光通信の狙いは、地上のネットワークが超高速大容量になる中、宇宙空間でも光通信が実現すると、1G(ギガ)bpsを超える高速のデータ伝送が観測衛星でも可能となり、より高解像度の映像を短時間で送信できるようになる。
レーザー光は波長が短いため、ビームを絞って小さな装置で大容量伝送が可能だ。しかし、雲や大気の揺らぎにより、細いビーム(通信路)を安定させるための技術が必要となる。
特に、例えば地上局と衛星間の相手を補足する技術や高速で移動する低軌道衛星の場合、秒速約7キロメートル(時速約2万5200㌔㍍)移動する衛星に光を当てる、光行差補正技術が必要となる。
NICTは、衛星―地上間、低軌道―地上間、静止衛星―地上間の宇宙間光通信では世界をリードしている。5月24日、打ち上げに成功した低軌道周回観測衛星「だいち2号(AOLS-2)」では、国際標準が議論されている衛星間光通信と、衛星―地上間光通信の1・5ミクロン波長を用いた、副衛星SOCRATESを打ち上げ、実証実験を行っている。
このミッションでは、従来の望遠鏡の直経を約5分の1(5㌢㍍)、重さを約23分の1(約6㌔㌘)の超小型光通信装置SOTAを搭載、①1・5ミクロン光を用いた装置の基本技術の確立、②宇宙―地上間の伝播モデル構築と国際標準化、③将来の宇宙光通信装置の信頼性、高効率化、④新コンセプトによるセキュアな通信システムの確立、を目指している。

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