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第1回シリコンバレーの活力と日本の進むべき道

弊紙主催のKSエグゼクティブ・ランチョンセミナーが7日、東京・大手町、KKRホテルで開催され、元経産審議官の岡田秀一氏がイノベーションをテーマに講演を行った。

イノベーションについて講演する岡田秀一氏

イノベーションについて講演する岡田秀一氏

岡田氏は6月までNTTデータ経営研究所の顧問を務めていたが、7月1日付けで日本電気の執行役員副社長に就任した。講演のテーマは「シリコンバレーの活力と日本の進むべき道」。昨年半年間、米スタンフォード大学に招かれ、イノベーションの日米の違いを肌で感じて帰って来られた。
「今やシリコンバレーはIC(半導体集積回路)からインド人・中国人が70%を占めるIC地帯となっている。スタンフォード大には日本研究の拠点であるアジア太平洋研究所があるが、旧知のダニエル沖本教授によると、アジア研究の80%が韓国人で占められてしまっているという。
そこで、日本研究を再構築しようと、招かれて行ってきた。まず、今西海岸の若者はよく勉強する。それは毎日晴天のため、慌てて遊ばなくてもずっと良い天気が続いているからだそうだ。
まず、イノベーションが起きる理由を考えると、エコシステムに違いがある。全米VC(ベンチャーキャピタル)投資の41%がシリコンバレーに集まる。そして、優秀な大学に世界的ハイテク企業が立地し、世界中から優秀な技術者が集まってくる。
そして、VCエンジェルも多く、企業をサポートする専門家集団(法律、会計、経営)が揃っている。
シリコンバレーの30%がアジア系移民となり、科学技術関係職種では半分以上が海外出身者だ。創業者の多くが移民1世なのである。加えて、米国は失敗を許す大人が多いのも特徴だ。
そして、ベンチャーを起こす目標が、1つは人間生活に新たな便益をもたらすこと、2つめが最初から世界市場をめざしているとだ。またスピード感も違う。即断即決、完全にわからない中での決断をしている。この点を尋ねると、『決断する前に事前によく調べている』との答えが返ってきた。
1つ、日本で誤解されている面がある。イノベ―ションとは、よく破壊的イノベーションと日本では使われるが、米国ではディスラプティブ(非連続)という言葉がよく聞かれた。いろいろな現象をつぶすのではなく結びつけてイノベーションを考えていた。この点を注意して臨んで欲しいと思った」などと語った。(文責編集部)
なお、詳細は弊紙HP(ITフォーラム&ラウンドテーブルのバナー)をクリックして頂くと映像でご覧になれます。

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