政策と産業の最新動向を伝え、解説する“クオリティペイパー”


面積生産性が1つのキーワード

① 自動化技術の進展
今回は、高度なセンサやロボットを駆使した自動化技術が見ものだ。昨年のCIMT(北京)、EMO(ハノーバー)、今年のIMTS(シカゴ)でも数多くの自動化提案が見られ、JIMTOFではさらに多彩な自動化技術が競われそうだ。
中国市場では人件費コストの削減、機械稼働率の向上、品質の安定化が求められてきており、これまで自動化できなかった領域の「自動化」などが注目を集めそうだ。

② 賢く機械を使いこなす知能化技術
工作機械の機能・性能の高度化に伴い、機械のパフォーマンスを最大限引き出し、賢く使いこなすための知能化技術が進化してきた。
複雑な動きをする多軸・複合工作機械の干渉回避技術、精度を維持しつつ加工能率を向上するためのびびり振動回避技術、機械固有の誤差や経年変化を自動で計測・補正する技術。
工具や工作物の形状データを活用し、加工条件を最適化する技術、消耗品・工具などの交換時期を予測し、ダウンタイムを短縮するモニタリング技術などが見ものだ。

③ AM(エディティブ・マニファクチャリング)との融合
従来の製造プロセスに変革をもたらす新技術であるAM技術。切削加工では対応できない形状でも加工できるメリットもあるが、加工精度が及ばない問題点もある。そのため、AMと切削加工を融合した新たな形態の工作機械が開発されている。積層造形加工と切削加工の複合化は、あらゆる形状を高精度に加工できる新技術であり、さらなる発展が期待されている。

④ CNC技術の新展開
工作機械の高度化に伴い、CNC技術も高度化してきた。制御技術とともに、HMI(ヒューマン-マシン・インナーフェース)が進化、直観的な操作で、複雑な制御を簡単かつ確実に実行できる新しいHMIが提案されている。

⑤ 極めて重要となった省エネ技術
省エネ要素の採用や加工条件の最適化などの省エネ化技術開発が電力料金の値上げによるランニングコスト増加が製造業の大きな問題となっている。大幅な省エネ化は難しいが、消費エネルギー削減のための地道な対策の積み重ねが一層需要になってきている。

⑥ さらなるコンパクト化に向けて
自動車部品や小型部品加工を中心に、単位面積あたりの生産性(面積生産性)を最大化したいニーズが高まり、工作機械のコンパクト化が進展している。
機械要素の小型化、最適配置に加え、搬送や段取りなどの周辺工程も含め、トータルシステムとしてのコンパクト化構成が重要になってきている。面積生産性は1つのキーワードとなってきた。

 

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