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日本の科学技術立国は夢物語?

2013年のわが国の国際競争力の尺度となる全分野論文数の推移(3年移動平均値)でみると、急増する米国、中国、イギリス、ドイツに次ぐ5位となっているが、人口当り全分野論文数の推移(3年移動平均値)では、クロアチアやセルビアなどの人口のはるかに少ない東欧諸国に抜かれ、世界37位(香港含む)に転落している。
この数字は元国立大学財務・経営センター理事長であった豊田長康氏がブログで明らかにしているもの。G7諸国と比較しても、人口当り全分野論文数(2000年と基点)ではイタリアやカナダなどは1・8倍、概ね1・4倍となっているのに日本だけが停滞していて、国際競争力が大幅に低下してきている。
コンピュータ・サイエンスでも人口5分の1の台湾に絶対数で負けているようである。また将来を担う大学の理工系学部進学者が減少しつつある。そして、オープンイノベーションについても大きく遅れをとっている。そして、政府は2009年以降の主要国と比較した研究開発投資の鈍化している数字をなぜか明らかにしていない。
この際、科学技術立国の旗は降ろし、観光立国やソフトパワーを売り物とする、看板の架け替えが必要なのではないかと思う今日この頃である。

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