政策と産業の最新動向を伝え、解説する“クオリティペイパー”


慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科准教授 白坂 成功氏

慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科准教授 白坂 成功氏

私は今までとは少し違う観点で話を進める。IoTの実現に少しでも役立ちたく参加した。この耳慣れないSDM学科の生徒の7割が社会人である。その中で、私はシステム開発の方法論を専門としている。
有名な動画クイズを出します。白い上着のチームが何回パスをしたのか数えて下さい。真ん中にムーンウォーカーがいたのを皆さん、数を数えるのに夢中で見落とします。また放射線技師に5枚のがん細胞のあるレントゲン写真を見せると、4枚は完璧に当てますが、5枚目に仕込んだゴリラの画像は見落としました。
このように専門家は専門領域以外の外側は見落としてしまうのです。人間の性質であり、人間は自分の専門や得意なところに注力してしまうのだ。IoTを考えていくと、皆さんそれぞれ専門があるため、中々難しくなってくる。そこでIoTを考える時に俯瞰的に見られる武器があればということで、IoTシステムにおける開発の方法論を話したい。
IoTの開発方法論がこれまでと大きく異なってきている。1つは、2つの対象がいる。まずベースを作る(プラットフォーム化)、もう1つはベースに乗っかる(プラットフォーム活用)だ。
2つめは創発的なシステム・オブ・システムズ(SoS)が必要だが、進化的であり、品質保証が難しい。3つめは多様なアプローチが必要だ。ボトムアップからトップダウン。利用者が自ら価値を作る協創が必要になってくる。
多様な人々が集まり、「システムズエンジニアリング」を基盤としながら「デザインシンキング」による創造的に思考することで、創造的にデザインする。これが企業から一番リクエストがあるが、中々まだそこまでたどり着いてはいない現状だ。

システム×デザイン思考

システム×デザイン思考

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