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ラクビー日本代表を変えた「心の鍛え方」

ラクビー日本代表を変えた「心の鍛え方」

第42回
『ラグビー日本代表を変えた「心の鍛え方」』
荒木 香織 著/講談社(講談社+α新書) 刊/840円(税別)

高すぎる目標設定は逆効果
気持ちのリセットには「ルーティン」を

アスリートはもともとメンタルが強いと思っている人が多いかもしれない。だが、2012年から2015年までラグビー日本代表のメンタルコーチを務めた本書の著者は、「決してそんなことはない」と断言する。ワールドカップで南アフリカに勝利し「歴史を変えた」ラグビー日本代表の大活躍の裏にも、フィジカルと同時にメンタルを鍛え上げていった、かなりの長い時間が存在していたのだという。 本書によると、ラグビー日本代表のエディジョーンズヘッドコーチは、当時、世界ランク15位だった日本チームに対し、「トップ4」ではなく「トップ10」を目標に掲げたそうだ。選手たちが「できるかも」と前向きに捉えられる絶妙な目標を設定したのだ。
アスリートに限らず、人は目標を掲げ、その目標に向けて努力をする。だが、自分の能力や現状にそぐわない、高すぎる目標を設定しても達成は難しい。そればかりか、自信を喪失し、モチベーションを失うことにもつながる。目標設定は「少し努力をしたら達成できるかもしれない」と思える適度な高さが重要なのだ。それによって早く目標に辿りつけば、達成感が得られる。そしてそれが「自信」になり、次のステップへの原動力となる。
また、スポーツ、ビジネス、勉強、何においてもすべてが思い通りに進むことは少ない。そんな時には気持ちをリセットする「ルーティン」を作っておくといい、と本書は勧めている。本書の表紙にもある五郎丸歩選手の有名なポーズも「ルーティン」の一つだ。
彼のように、自分なりのルーティンを見つけてみてはいかがだろうか。

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