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高精度3D地図や仮想空間実験などの成果披露 ~SIPが自動運転実証試乗会
内閣府が進めている産官学連携の自動運転プログラム(SIP―adus)の自動運転試乗会が9月29日、東京・臨海部R地区で行われ、記者向けの試乗会が実施された。
交通事故ゼロを目指した同プログラムのディレクタである葛巻清吾氏は、「2014年から2期9年が経過し、高精度3D地図情報と仮想空間シミュレーションモデルが出来た。これにより、世界初の自動運転レベル3車(渋滞時のみ)が出来たが、まだまだレベル3の壁は高い。サイバー攻撃も進化しており、やるべきことがまだまだたくさんある」と第3期のプログラムに期待を示した。
当日はトヨタ・レクサスLSに自動運転レベル2の「アドバンスド・ドライブ」が搭載された試乗車に乗り、首都高測の内回りを30分ほど同乗し、ドライブしてみた。夕方の首都高はかなり渋滞していたが、ドライバーはほぼハンドルに触れず、運転が出来ていた。ナビには、3Dの地図情報が的確に指示を出し、前方車の距離が狭まると減速、車間距離を保ってくれた。
(写真)首都高速での自動運転走行
ITSが長年実現できなかったことが、現実にスームーズに実現できるようになったことで、ある種の感動を覚えた。
ドライバーを務めてくれたウーブン・コアの熊崎氏によると「この機能はすでに発売されており、オプション50万円で装備できる」そうだ。同社も破格の実験価格で出しているとのこと。
この試乗車には、ライダー(Li-DAR)4台、カメラ(HDR/LMF)4台、全方位ミリ波レーダが5つ搭載されている。
これらの機能が全ての車に着くようになれば、自動車事故ゼロも夢ではなくなる。スマートシティを走行するイメージが湧いてきた。第3期に期待したい。
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