ダイジェスト詳細
原発再稼働へ総力結集、既設炉の最大限活用も盛り込む ~原子力政策の方向性と行動指針が決定
「今後の原子力政策の方向性と行動指針」について、4月28日、原子力関係閣僚会議を持ち回り開催され、決定した。
原子力委員会による「原子力利用に関する基本的考え方」の改定や、GX実行会議における議論等を踏まえ、昨年12月23日に原子力関係閣僚会議において、「今後の原子力政策の方向性と行動指針(案)」の議論を行われた。
その後、パブリックコメントが実施され、「特定放射性廃棄物の最終処分に関する基本方針」の改定の閣議決定等を踏まえ、原子力関係閣僚会議を開催し、「今後の原子力政策の方向性と行動指針」を決定した。
概要によると、第6次エネルギー基本計画、原子力利用に関する基本的考え方の沿ってGX実行会議の議論を踏まえ、今後の原子力の主要な課題、その解決に向けた対応の方向性、関係者による行動指針を整理し、今後の取り組みを具体化する。
ポイントは6つ。1つは、再稼働への研修、2つめは既設炉の最大限活用、3つめは次世代革新ろの開発・建設、4つめがバックうエンドプロセス加速化、5つめがサプライチェーンの維持・強化、6つめが国際的な共通課題の解決への貢献-となっている。
1つめは、自主的安全性向上をめざし、「安全神話からの脱却」を不断に問い直す、安全マネジメント改革としている。一方的な情報提供にとどまらず、国民各層とのコミュニカ―ションの充実が強化を打ち出している。
2つめは運転期間の取り扱い。原子力規制委員会の確認が大前提であるが、利用政策の観点から、運転期間のあり方を整理、最長60年の原発運転期間の延長等もGXや地域・国民の理解を得つつ、安全性確保を大前提に設備利用率の向上を図っていく。
3つめは、次世代革新炉の開発・建設に向けた方針、事業環境のあり方、研究開発体制の整備などを通じ、基盤インフラ整備、技術・人材育成整備を構築していく。
4つめは核燃料サイクルの推進に向けた再処理工場竣工目標の実現や使用済み核燃料貯蔵能力拡大などへの対応を強化していく。5つめは、国内のサプライチェーンの維持・強化。6つめは国際連携による研究開発促進など国際的な共通課題の解決への貢献を挙げている。
(詳細は経済産業新報・本紙5月15日号で。電子版試読キャンペーン実施中。)