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工作機械メーカーの強さの秘訣 DMG森精機
世界に30万台の機械が稼働
① 強み
1948年創業の同社は、2016年ドイツのDMGと経営統合を果たし、現在、世界に15万社の顧客と30万台の機械が稼働している。世界17拠点の工場、59国籍1万3000名の社員がいる。販売・加工技術、サービス拠点は116カ所。
複数台の機械で加工していたものを5軸マシニングセンタや複合加工機1台で行う工程集約、工作機械の生産性を飛躍的に向上させる自動化システム、およびこれら全体のプロセスから生じる情報の収集・可視化・分析を行い加工プロセスを最適化するDX、これらを推進することで地球環境の保護に貢献するマシニング・トランスフォーメーション(MX)を強く推進している。
また、機械加工時の電力消費の内、70%を占める周辺装置(切りくず、ミスト、クーラント処理)の省エネにも取り組み、消費電力の削減だけでなく、機械稼働率の向上にもつながっている。
②持続的成長のために
CN(カーボンニュートラル)の取組では、設備と製品2つの側面がある。設備では積極的に再生エネルギーを活用し、同社三重県・伊賀事業所、奈良事業所、アメリカ・デービス工場で太陽光発電を実施。製品面では、MXの推進、顧客CO22削減につながるよう、アイドリングストップの機能開発や、デジタルの活用により、無駄な電力の削減に努めている。
③人材育成について
工作機械の高度化に伴い、使いこなせる人材や顧客に加工提案できる人材の育成に努め、社員・顧客・学生向けに研修を実施している。2023年より国内各地にも研修施設を開設し、顧客・学生に最寄りの場所で研修を受けていただける機会の拡充を行っている。5軸加工研究会では5軸加工機を導入したお客様により一層5軸加工機を活用いただけるよう当社エンジニアによる技術セミナーやCAMスキルを磨く勉強会を実施している。また、奈良女子大学工学部の学生への授業や同社奈良商品開発センタで実習研修を行うだけでなく、工学に対する興味拡大のため、全国の女子中高生が工学を体験するプログラムなども実施している。
・会社名 DMG森精機株式会社
・代表者名 取締役社長 森 雅彦
・従業員 13,000名
・工場所在地 三重県伊賀市、奈良県大和郡山市
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