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デジタル化が進展するものづくり 「日本経済を牽引する機械産業と今後のものづくり・IoT政策の展開」
経産省製造産業局審議官 上田 洋二氏に聞く
――ロボットや工作機械、建機など機械産業が好調で、日本経済を支えている。現況を審議官はどうみておられるか?
業界統計でみると、ロボットの本年5月の出荷額は前年同月比が22.5%増で22カ月連続増加、工作機械の6月の受注額は同11.4%増で19カ月連続増加、建設機械の5月の出荷額は同11.3%増で19カ月連続増加を記録している。
背景としては、ロボットは国内の電気機械産業・自動車向けが堅調、海外では中国や欧州向けが好調であること、工作機械は、特にアジア圏の自動車向けが好調である。建設機械は全世界的に好調で、中国、北米、オセアニア、欧州などのインフラ・住宅向けが伸びていて好調を続けている。これらの機械産業の足元は堅調に推移している。