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水素社会の実現へ、実装段階に移行 ~第4回水素閣僚会議、開催
経済産業省と国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が10月4日、第4回水素閣僚会議を開催した。18人の閣僚を含む29の国や国際機関の代表者が出席した。オンラインで開催された同会議には、企業・政府関係者、研究者ら約3200人が参加登録した。
同会議では、世界で加速する水素関連の取り組みについて共有を図るとともに、今後グローバルでの水素利活用を推進するべく、課題や政策の方向性が共有された。
閣僚セッションでは、広瀬直経済産業審議官が冒頭挨拶を行った。
多くの国で水素戦略が策定され、様々な取り組みが実施されていることを踏まえ、水素が実装段階へ移行している認識を示し、水素社会の実現に向けて国の明確なコミット、コスト削減、世界の連携が必要になると挨拶した。
国際エネルギー機関(IEA)のファティ・ビロル事務局長が基調講演を行った。低炭素水素のコストやインフラ・サプライチェーンなどに課題が残っているものの、多くの国が水素のCO2削減ポテンシャルを実現するための水素戦略を策定し、民間投資が誘発されていることが紹介された。また、IEAが政策決定者に最新の世界動向とアドバイスを提供するための「Global Hydrogen Review2021」を策定したとの発表があった。
参加した代表者からは、水素生産ポテンシャル調査や国際間の協力プロジェクトを含む水素プロジェクトの進捗状況、水素の取引を円滑にするための制度や規制についての考え方や検討状況について発表がされた。今後グローバルでの水素利活用を推進するべく、課題や政策の方向性が共有された。
(続きおよび詳細は、経済産業新報・本紙で)