社告  令和6年1月1日にM7・6の能登半島大地震に見舞われた被災者の皆様に 心よりお見舞い申し上げます。    経済産業新報社

ダイジェスト詳細

2022/11/16

工作機械メーカー強さの秘訣 オークマ ~リアルJIMTOF2022より

工作機械の一大見本市、JIMTOF2022が11月8~13日までの6日間、東京・有明の東京ビッグサイトで開催された。出展各社の中から、「工作機械メーカーの強さの秘訣」としていくつかを紹介する。

 

オークマ

  • 強み

創業123年を誇るオークマ。「あるべきもので、ないものは創る」というコンセプトのもと、旋盤、MC(マシニングセンタ)、5軸制御MC、複合加工機、研削盤に至るまで、幅広い製品ラインナップを揃えている。

幅広い産業の顧客の要望に応えるため工作機械を動かすCNC制御装置、サーボモータや検出器、ソフトウエアも全て自社製で揃えている世界でも稀な工作機械メーカーである。

1963年に絶対位置検出方式のNC装置を自社で開発し、1972年にはいち早く、コンピュータを内蔵した世界初の実用化CNCを開発してきた。

また、その強みを活かした工作機械の知能化技術で他社との差別化を図っている。

 

  • 持続的成長のために

同社の企業理念は、「ものづくりサービスを通じて世界のお客様に貢献する」。自社開発のCNC(OSPシリーズ)をベースとした、高精度・高効率かつ環境負荷を低減するスマートマシンを開発。脱炭素と自動化のスマートマニュファクチャリングを自社工場で実証し、完全無人化のスマートファクトリーのためのソリューションを提供、ものづくりのDX化につなげている。

 

  • 人材育成について

同社はものづくりの基盤を支えている企業として、機械系の大学で高い評価を得ている。同社は「人づくり」に重きを置いており、社内教育では、DX人材、マネジメント人材など多様な人材の育成を進めている。

2019年からは社内教育機関として「オークマユニバーシティ」を設立し、教育を「ものづくり」から「コトづくり」へ拡大し、多角的な視点をもったプロフェッショナル人材を育成している。

また同社は、工作機械の持続的な成長を目指し名古屋大学に2020年3月、

「オークマ工作機械工学館」をオープンさせ、同社の工作機械を使って研究や実習が行われ、将来のものづくりに携わる人材の育成にも貢献している。

 


・会社名

オークマ株式会社

・本社住所

〒480-0193 愛知県丹羽郡大口町下小口5丁目25番地の1

・代表者名

代表取締役社長 家城 淳

・売上高

1728億円(連結、2022年3月期)

・営業利益

8・4% (連結、同)

・従業員数

3953名(連結、同)

・工場所在地

国内:大口、可児、江南

海外:3工場

 

(全文は経済産業新報・本紙で。電子版試読キャンペーン実施中。)