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地熱資源大国日本、発電容量3倍めざす ~地熱シンポジウム、10回目を東京で初開催
再生可能エネルギーの星として、期待される地熱発電。10月8日の「地熱発電の日」にちなみ、7日に初の東京開催となる記念大会「第10回地熱シンポジウムin TOKYO」(JOGMEC、独立行政法人石油天然ガス・金属資源機構・細野哲弘理事長主催)が開催された。
今回は、リアル/オンライン併催で行われ、ジオサーマルアンバサダーとして、アルピニストの野口健さんと、俳優の柴咲コウさんが任命され、地熱がもたらすウェルビーイングな暮らしや未来についてのトークセッションが場を盛り上げていた。
わが国は世界有数(第3位)の地熱資源国であり、2030年までに地熱による発電容量を現在の(54万キロワット)を3倍に拡大する計画がある。純国産エネルギーのベースロード電源として、急速に注目が集まっている。
当日は来賓として中谷真一経済産業副大臣、小林茂樹環境副大臣、超党派地熱発電普及推進議員連盟の二階俊博代表らが挨拶に立った。
わが国地熱発電の現状と展望を日本地熱協会の有本和春会長、地熱研究の動向と未来について、日本地熱学会の海江田秀志会長が基調講演を行った後、2025年大阪万博の企画催事を担当するクリエイティブディレクターの小橋賢児氏らによるトークセッションが行われた。
岩手の松川温泉では地熱蒸気を利用した「地熱染め」や秋田県湯沢市では、地熱を利用した乳製品、福島県土湯温泉では地熱を活用したまちづくりなどが紹介された。
JOGMECの安川香澄特命参与は「世界の地熱地帯では美味しいお酒や食のある地域が多い。昔から地熱とウェルビーイングとはつながっている」と発言、地産地消の地熱発電には、もっとアート、デザインの切り口を広げるとサステナブルやライフスタイルなどさらに可能性が広がるとの意見で一致していた。
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