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建機、23年度は過去最高の3兆円出荷に ~建機工が需要予測
一般社団法人日本建設機械工業会(本田博人会長、写真)が2月22日に発表した需要予測(対象・62社、年2回、1月調査)によると、2023年度は国内、輸出合計で3兆580億円(同7%増)と過去最高となる予測を示した。
まず、2022年度の出荷金額は、国内は底堅く、輸出の大幅増により、2兆8499億円(前年度比13%増)と予測。
2022年度の国内出荷は、部品・部材の納入遅れがあるものの、安定した公共投資に支えられ、上期は建設用クレーンが同23%増などで4149億円、下期は4716億円、2022年度合計では8865億円(同2%増)と8月の予測を上方修正し、2年連続の増加と予測した。
2022年度の輸出は、国内同様、部品・部材の納入遅れやロシア・ウクライナ問題の影響もあるが、各国ともコロナ後の経済活動の活発化や為替が円安にふれたことから続伸と予測された。
上期は主力の油圧ショベルが同20%増など8機種が増加となって9367億円、下期も8機種が増加となって1兆267億円、2022年度合計では1兆9634億円(同18%増)と上方修正となり、2年連続の増加が見込まれた。
また、2023年度についても、国内では安定した公共投資が継続し、微増の9150億円(同3%増)と予測。輸出は、土木機系機械を中心にさらに続伸する。
輸出も通年では2兆1430億円(同5%増)となり、3年連続で増加すると予測している。輸出比率は70%となる見込みだ。
本田会長は「3兆円突破は喜ばしい限りだ。複合要因もあるが、特に北米市場が4-12月の出荷が4・2%伸びたのが大きい。また、下請け振興法に基づく、協力企業との適正取引の推進に向けた行動計画を昨年9月に改定し、各会員企業は真摯に対応している」と語った。
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