社告  令和6年1月の能登半島大地震ならびに9月の能登豪雨に見舞われた被災者の皆様に 心よりお見舞い申し上げます。    経済産業新報社

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2024/09/30

ポジティブな風土へ ~連載コラム <幸援家>石橋正利氏

 第1の要件 ポジティブな風土

 

 組織風土の在り様が、“最強の組織づくり”を進める上で最初の要件です。まずは、皆さんの組織風土をチェックしてみましょう。

 

 皆さんの職場は、こんな風になっていませんか?

 

□お互いの貢献や成長を認め合っていない。
□立場を越えて、自由闊達な意見交換がされていない。
□新しいことに挑戦して失敗すると評価されない。
□自ら考え判断して行動する自主性が奨励されていない。
□意思決定に参画する場がなく、決定の透明性が確保されていない。
□異なる意見が歓迎されず、合意の形成が図られていない。
□結果オーライで、なぜ上手くいったのか話し合う場がない。
□個人も職場も、欠点・短所ばかりが指摘されている。

 

 もし、当てはまる項目があるなら、今日から「組織風土の改革」をスタートさせましょう。

 

 STEP1 “パラダイム(見方・考え方)”を転換する

 

 その第一歩は、リーダーのパラダイム(見方・考え方)転換からです。皆さんは、こんな体験をされたことがありませんか?

 

 私の体験をお話しましょう。大手の事務機器メーカーで営業をやっているときのことです。売上至上主義が当たり前だと考えていた私は、ひどいときは展示会でお客様を囲んで買ってくれるまで帰さないほど、一生懸命売上の数字づくりに打ち込んでいました。ところが、仕事を頑張れば頑張るほど、心が病んでいくのを実感するようになったのです。本当に心が枯れて行く状態を体験したのです。この苦境を脱するきっかけは、私自身のパラダイム(見方・考え方)転換でした。

 

「売り上げ至上主義」から「お客様に喜んでもらう主義」への転換
「仕事は辛い、苦しい」から「仕事はやりがいがある」への転換

 

 さらに、マネジャーである私の考え方(下表のA)が、メンバーの自信を失わせることに気付き、Bの考え方をするようにしたのです。

 

A:「目標が達成できなかった」ことは、能力がない証拠だ。
B:「目標が達成できなかった」ことは、学べる材料が手に入った。

 

 Aの考え方は、メンバーにとって自分を否定されたように感じてしまうのに対して、Bの考え方は、前向きな気持ちになれるのです。

 

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