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日本初、次世代燃料「RD」を使用した自動運転バスの体験試乗会 ~「ふるさと ふかや・渋沢学」フォーラム
11月に開催された「ふるさと ふかや・渋沢学」フォーラムにおいて、深谷市、INPEX JAPANと協働して日本初となる次世代燃料「 RD(リニューアブルディーゼル)」を使用した自動運転バスの体験試乗会を実施した。
試乗会には深谷市内の児童・学生等が試乗し、深谷市民文化会館周辺の公道を利用した約1.7キロメートルの特設コースを走行した。RDを使用した自動運転バスの走行は日本初の試み。
今年1年、渋沢栄一翁の新札登場で盛り上がった深谷市。小島進市長は「新しもの好きだった渋沢翁にあやかり、日本初の次世代エネルギーで走る自動運転バスに、未来のある子供たちに体験してもらうことに意味がある」と述べた。
自動運転バスは、埼玉工業大学が開発した自動運転機能を日野レインボーに搭載、自動運転AIでコントロール出来るようにカスタマイズされている。複数のライダーやカメラ画像から周辺環境からの障害物認識を、ディープラーニングを使って強化している。
今回使用したRDはINPEXグループと協業体制を構築する伊藤忠商事が、世界最大のリニューアブル燃料メーカーであるNeste OYJグループ(本社・フィンランド)から調達し、供給した。
RDは動植物油等から製造された再生加工資源由来のディーゼル燃料で、温室効果ガス排出量が軽油と比べ約9割削減でき、欧米では輸送用のトラック、バスで広く流通しており、既存の車やインフラにそのまま使える利点がある。
この試みは、「ふるさと ふかや・渋沢学」フォーラムに賛同する埼玉工大と深谷市、埼玉ガスおよびINPEXが今年4月に締結した地域活性化に関する包括連携協定によるもの。
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