社告  令和6年1月1日にM7・6の能登半島大地震に見舞われた被災者の皆様に 心よりお見舞い申し上げます。    経済産業新報社

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2018/07/04

タカラヅカで学んだ「コミュニケーション力」活用法  宝塚歌劇団元宙組 柴咲大佳 <8>

 

組織内に思いやりのループを

紫咲大佳でございます。今までたくさんの事例を挙げてまいりました。組織力を高めるポイントの共通点は、一言で言うと、ありきたりですがやはり『おもいやり』ではないでしょうか?おもいやりというとぼんやりしてしまいますね。
おもいやりとは、1.その人の事を思うこと。2.思いを巡らす事。3.遠くから思う事。では、思いとはなんでしょう。1.感じる事。2.予想する事。3.気にかける事。いかがでしょうか。これを誰もが実行出来ると、強い組織が醸成されます。
しかし、これが組織として役立つのは、一人一人の仕事に対するモチベーション次第になっていきます。時計の針が進むのを待つ人が100人いたら、いくら思いやりを持ったところで前に進みません。では、モチベーションはどうしたら上がるでしょうか?
今までの記事を読んで再考してみましょう。人がモチベーションを上げられる方法は、何をするか?だけではないというところがポイントです。「仲の良い最高の仲間と草むしり」と、「一緒にいるのも苦痛な仲間と遊園地!」「大好きな人と家でご飯」と「知らない方と高級フランス料理!」私は断然、草むしりとお家ご飯です。
人は環境に左右されます。環境を作ることが出来れば、後は旗振りリーダーを育成すればもう大丈夫。リーダーは必ずしも成績がよかったり、仕事が出来たりする人ではなく、あくまで引っ張る事を得意とする方、または、その可能性がある方が適任です。
私達の教室でも、やはりそこは明確に違います。一人一人、自分に役割があり、必要な存在と思える組織作りを意識してみてください。自己肯定感が高まり、認めてくれる環境や、人の為にと、思いやりを持って仕事に取り組んでもらえるイメージを持って頂けると思いいます。
思いやりのループを作るにはまず“自分”から。さあ、今日からこの環境作りを始めてください。会社毎にお持ちのより良い素晴らしい教育プログラムが効果を発揮するには、まずここからと私はご提案させて頂きます。