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DX先進対応企業 日産自動車 レガシーからのシステム刷新
日産自動車が4台のホストコンピュータ(レガシー)のうち1台で動いている6システムの刷新を決めたのは5年前。ベンダーから2020年にOSやソフトのサポートを打ち切るとの情報がきたためだ。「このレガシーのまま、モダナイゼーションを実施しなければ、今後のグローバルなDX(デジタルトランスフォーメーション)に対応できないし、継続してもコストが掛かる。2つめの理由は、コボルやアセンブラで構築したプログラムを読めるエンジニアが年々減少し、最後には使えなくなると判断したからだ」(同社須田部長)。
そこで、6つのシステムがカバーしている生産管理システム、アフターセールス&クオリティシステム、経理システムなどのモダナイゼーションを入札にかけたら、システム・リフォーム専門のソフトロード社が全て落札した。
「日本ベンダーの提案は価格が高く、インド企業の提案は安いが、日本語の既存資料を理解できず、コミュニケーションに課題があった。ソフトロードは中国系ではあるが、日本人との仕事に慣れており、レガシー刷新に手慣れていた点が評価された」。
日産自動車の場合、システム刷新というより、レガシーを新しいオープンサーバーに載せ代えるリバースエンジニアリングと言ってよい。