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誰もが居場所、気軽に立ち寄れる縁側 ~グッドデザイン大賞は「老人ディサービスセンター 52間の縁側」
2023年度のグッドデザイン大賞(内閣総理大臣賞)は、「老人ディサービスセンター 52間の縁側」に決定した。今年度1548件のグッドデザイン賞のうち、10月25日にグッドデザイン大賞候補(金賞)に選ばれていた5件の中から選出された。
受賞者は、オールフォーワン+山﨑健太郎デザインワークショップ。地域の人たちが気軽に立ち寄れる、縁側のような老人ディサービス。高齢者から子供まで、誰もが居場所となり、困ったときに助け合える福祉の地域拠点だ。
評価のポイントは、ディサービスという型にははまらない施設であり、誰でもウェルカムという状況が素晴らしい。お年寄りはサポートされるだけでなく、子供を見守ったり、子供も大人を手伝ったり、昔の日常的な当たり前の風景が展開されている。長い縁側と広い屋根下空間がそのコンセプトを見事に体現させている。
今年度のグッドデザイン大賞の金賞(経済産業大臣賞)は20件、そのうち大賞候補(金賞)となったのが、電動シェーバー「ラムダッシュパームイン ES-PV6A」(パナソニック)、PHV乗用車「プリウス」(トヨタ自動車)、市民科学プロジェクト「NHKシチズンラボ」(日本放送協会)、学校をつくるプロジェクトの集合体「神山まるごと高専」(徳島県神山学園+島根県神山町)。
主催者を代表して(公財)日本デザイン振興会理事長の深野弘行氏は「1957年以来、親しまれてきたグッドデザイン賞に、今年度は全県からもれなく応募を頂いた。また、世界デザイン会議が東京で開かれ、特に日本のデザインが世界から注目を集める年となった。いろいろな環境変化の中、グッドデザインが社会を少しでも良くすると信じている」と挨拶した。
その他、ロングライフデザイン賞は6件、新たなビジネスモデルやイノベーションに寄与するグッドフォーカス賞が12件選ばれている。
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