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2024/12/06

金賞は土浦一高の「海外研修」 ~知のオリンピック2024が開催

 2024年度「知のオリンピック」大会が、10月18日(金)、東京・千代田区永田町の参議院議員会館特別会議室で開催された。主催は(一社)日本イノベーション融合学会(藤掛正史会長)。

 

 「知のオリンピック」は、石川昭・青山学院大学名誉教授が70年前に提唱した、人類史上最大のイノベーションを目指した「第3世代のオリンピック」である。
 「第1世代のオリンピック」は人類の祭典として三千年に及び体力を競う体力オリンピックが行われ、「第2世代のオリンピック」にいては、1954年、スペインで技能オリンピックが行われた。人類が体力や技能だけでなく、創造力、開発力、構想力、コミュニケーション力などの知力を競うことで、全人格的完成、国家間の戦争・紛争のエネルギーを平和や協調のエネルギーに転換していくという理想を説いたのが「第3世代のオリンピック=知のオリンピック」である。

 

 今回の開催テーマは、「SDGsに求められるダイバーシティー(多様性)とグローバル・イノベーション」。インドを柱に、若手経営者や、若い高校生(学生)や、子育てをしながら働く女性たち14名が集った。
 世界の人々のクオリティ・オブ・ライフ(QOL)向上と地球のSDGsに貢献するモノ・コト・イシのイノベーションに向けた、これら14名の提案・実践を、人財と文化、健康と食、環境と産業、経営と金融、ICTとコミュニケーション、グローバルとローカルの6つの競技分野で発表して競い合うものだ。

 

 新規(奇)性、論理性、有効性、持続可能性、社会貢献性の5つ評価基準に照らして、審査が行われた。表彰は以下のようになった。

 

〇金賞 茨城県立土浦第一高等学校 Science Explorers Groop「海外研修(SEG)2024報告」
〇銀賞 冨岡万輝(株)カラフルコンテナ 代表取締役「農産物栽培コンテナで、限界集落や災害被災地を救う」
〇銅賞 高口大樹(株)たねをまく代表取締役とMs. Shahnaz Khatun氏「ITで農業の未来にたねをまく 食の感動が全国に広がる仕組みづくり」
〇石川昭賞 岩瀬貴之・ジーレックスジャパン(株)代表「日本の精神性を日本昔話しで世界に伝承」
〇髙梨智弘賞 八亀彰吾・野村総合研究所 エキスパートコンサルタント「世界で繰り広げられる宇宙ビジネス競争の今」
〇敢闘賞 鈴木志津夫・一般社団法人マハリシ総合教育研究所代表「インド存在生命科学による教育イノベーションの取り組み」
〇特別賞 筑波大学付属坂戸高等学校・学生グループ「インドネシア植林プロジェクト」

 

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