経済産業省幹部年頭所感　貿易経済安全保障局長　福永 哲郎

世界のＳＰの中核に、技術管理スキーム導入

 

　「賃上げと投資が牽引する成長型経済」の実現に向け、明るい兆しを見せる日本経済ですが、大規模な市場や資源を持つ大国が産業支援策や国境措置を強化するパワーベースの動きを見せております。
　こうした動きに対処するため、「世界のテクノロジーサプライチェーンの中核となる日本を創る」というミッションのもと、貿易経済安全保障局を昨年7月に立ち上げました。
　昨年度は補正予算によりＡＩやコンピューティング、量子や重要鉱物、銅といったわが国の不可欠性・自律性獲得に重要な物資の確保に向けた対策や、新たな技術管理スキーム導入による技術流出対策を講じました。

 

　今年導入されるセキュリティクリアランス制度の活用も見据え、さらなる官民連携強化も進めます。また、貿易管理政策についても技術革新や国際情勢変化も踏まえ、引き続き適切に運用いたします。
　世界の平和と安全の維持、公平な競争環境維持のため、各国への働きかけも積極的に行って参ります。

 

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