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SGEC/PEFC製品を買って森を守ろう ~国際森林認証マークの普及へ
SGEC/PEFCマークをご存じだろうか?牛乳や飲料などのパッケージについているマークは国際森林認証マークと言って、持続可能な森林の管理やそうした森林から収穫された木材を使用していることを証明する印だ。
消費者はこのSGEC/PEFCマークの製品を購入することでSDGsに貢献できるわけだ。今年7月SGEC/PEFCロゴ集めコンテストを行ったところ、製品を買って写真をツイッターに投稿する人が続出、400万回以上の閲覧回数を記録した。消費者が環境に対し、いかに身近に実践して貢献したいかがわかったそうだ。
このSGEC/PEFCマークの普及啓発を進めているSGEC/PEFCジャパン(一般社団法人緑の循環認証会議)の梶谷辰哉専務理事・事務局長によれば、「PEFCは世界の55か国が参加し、認証林の71%、3億2千万㌶を占め“森林認証の国連”です。75万の森林所有者、70カ国以上で2万社以上にCoC(生産物認証)を発行しており、我々はその日本の代表機関です」。
しかし、認証されている森林はまだ世界の13%に過ぎず、日本の森林の10%にも満たない。「1999年欧州で発祥したPEFCはISOに基づき、各国の森林認証を相互認証している。日本のSGECは、2016年に相互認証を受けた。
東京オリ・パラでは国立競技場のひさしは全国のSGEC/PEFC認証取得企業から集められた木材で賄われた。「しかし、日本ではまだ森林認証の歴史が浅く、SGEC/PEFC認証取得企業は約800社に過ぎず、より多くの企業に取得して欲しいと願っている」。
北欧などは既に70~80%の森林がPEFCの認証を受けている。そこから作られた木製品などが主流となっている。
日本でも飲料やコピー用紙などにようやくSGEC/PEFCマークがつけられるようになってきたが、段ボールや木工品などにはまだつけられていない商品が多い。「認証を取得した際に当方に支払う公示料(登録料)は、中小の企業様でも取り組みやすい設定となっている」(堀尾牧子プロモーション部長)。
これからは、企業はSGEC/PEFC認証を取得し、消費者はSGEC/PEFCマークのついた製品を買って、森林を守っていこう!!SDGsに貢献しよう。
(全文は、経済産業新報・本紙で)