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2022/04/04

本格的なドローンショー運営会社が日本にも登場  国産事業者、発進!

東京オリンピックの開会式では1824台のドローンによる鮮烈な光のショーが演出され参観する私達を魅了した。

東京オリンピックではインテル社がドローンショーの運営を担当した。同社は自社開発の「Shooting Star」というシステムを運用しエンターテイメント事業としてこのサービスを提供している。平昌オリンピックやアメリカで開催されるスーパーボールで採用されるなど、現在様々なイベント会場でサービスの提供を行なっている。

同類のサービスを提供する会社は中国深圳のハイグレード社、同じくDAMODA社、そしてシンガポールのSKYMAGIC社などが挙げられる。

 

メジャーになったドローンショー

一方、日本でも本格的なドローンショーを運営する企業が現れた。株式会社レッドクリフは昨年末、北海道上士幌町で開催された大規模なクリスマスドローンショーの運営を担当、同じく今年2月には川崎競馬場で行われた同規模のドローンショーの運営を担当するなど業界の注目を集めている。

 

ドローンショー

川崎競馬場で実施したドローンショー 2022年2月25日

 

同社代表取締役の佐々木孔明氏は、ドローンパイロットとして多くのテレビ番組の制作に携わっており日本のほとんどのキー局と関わりがあるなど、その筋では有名なドローンパイロットの一人である

 

この事業に参入するきっかけは、プライベートで海外を旅行中に偶然ドローンショーに出会ったことに起因するという。その時に見たショーで、通常のフォーメーションの合間に突然企業ロゴが現れ、それを見た佐々木氏はドローンショービジネスをエンターテイメントとしてだけではなく広告媒体として利用すればビジネスとして成り立つのではないかという発想に至ったのだという。

 

ドローンショーは、観る人の心に響くメッセージの演出ができるので、自治体によるイベントなどでは観る人に元気や勇気を届けるなど、地域の復興や活性化にぜひ活用してもらいたい」と佐々木氏は語る。すでに4月以降の予定は月1回のペースで予定が埋まっているとのことだ。

 

エンターテイメント業界はコロナの影響もあり芳しくない状況に置かれていると言われるが、その渦中にあって佐々木氏率いるレッドクリフ社のドローンショービジネスは順調なスタートを切ったようである。是非、業界の勇としてエンターテイメントやドローン業界を牽引してもらいたい。そして業界活性化の一躍を担って欲しいと願ってやまない。

(イノベーション戦略研究所 ドローン取材チーム)

 

(一部略。続き・全文は、経済産業新報・本紙で)