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2022/08/18

日本列島改造論から50年 ~「デジタル列島進化論」若林秀樹著(日本経済新聞出版刊)

 田中角栄氏の『日本列島改造論』から50年。社会の仕組みやインフラが老朽化し、閉塞感に包まれる日本。「課題先進国」の日本が復活するには何が必要か?
 このデジタル列島進化論は、日本列島改造論のデジタル版のようなものである。筆者は、元エレクトロニクス分野のトップアナリストであり、ヘッジファンドのファンドマネージャーとして異色の経歴を持つ。現在は、東京理科大学大学院経営学研究科技術経営専攻(MOT)を教える教授でもある。
 本書は8章と対談で構成され、新しい資本主義の中で、あるべき政策と経営戦略が述べられている。筆者が委員を務める、経産省のデジタル・半導体産業戦略の中身やデジタルインフラ、国家安全保障、サプライチェーン変革などに話は及ぶ。
 6G、防災デジタルツイン、カーボンニュートラル、次世代交通サービス(MaaS)などハード、ソフトの解説から、イノベーションの生み出しを通し、日本を再設計するための仮説を提示、PoC(概念設計)として議論を巻き起こす叩き台を提案している。

 最終章では、日本列島改造論をとりまとめた小長啓一氏と筆者との対談が収録され、50年目にふさわしい内容となった。

 

(全文は、経済産業新報・本紙で。電子版はこちらから。

 

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