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原爆の悲惨さと平和の大切さ訴える サダコ物語を世界記憶遺産に ~中央区ユネスコが発足記念講演会
2月8日、東京・永田町の衆議院第1議員会館において、中央区ユネスコ協会(藤掛正史会長)が記念すべき第1回目の講演会を開催した。
テーマは「世界に伝わるサダコ物語とユネスコ憲章に学ぶ」。
広島市で生まれ、2歳の時に被爆、その後、白血病が悪化し12歳で亡くなった佐々木貞子さんを顕彰し続け、原爆の悲惨さと平和の大切さを訴え続けている佐々木雅弘氏(実兄)と甥の佐々木祐滋氏(NPO SADAKO LEGCY 理事長と副理事長)の講演が行われた。
80歳となる雅弘氏が切々と涙ながらに当時の妹の状況の語り口に、聴衆らも深く感銘し、しみじみ平和の有難さを改めて噛みしめていた。また、祐滋氏はユネスコ憲章の前文に触れ、「人の心の中に平和の砦を築かなければならない」に共鳴、今後もユネスコの活動に協力していくと表明した。
彼女が病床で折った約2000羽の折り鶴は米トルーマン元大統領にも届けられ、現在、ユネスコの世界記憶遺産に登録申請がなされている。貞子は広島平和記念公園にある「原爆の子の像」のモデルにもなっている。
また、彼女が通った市立幟(のぼり)町小学校は、広島市で初めてのユネスコスクールに認定され、平和教育に取り組んでいる。
主催者の藤掛会長は「今回、ユネスコ協会からフラッグを頂いたので、ユネスコの名に恥じないような活動をしていきたい」と語った。
協賛には弊紙と中央政策研究所らが参画している。
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