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地球温暖化の課題に挑む ~2年ぶりHVAC&R開催へ
2年ぶりに開かれる「HVAC&R(ヒーバックアンドアール)2024」の開催概要発表会が東京・芝公園の機械振興会館で行われ、2024年1月30日から2月2日までの4日間、開催されるとの発表があった。
主催は(一社)日本冷凍空調工業会(JRAIA、鈴木聡会長)。最先端の空調冷熱製品・サービスが一堂に会するこの展示会のテーマは「HVAC&Rには未来がある」。1956年に初めて開催されて以来、半世紀にわたり冷凍・空調・暖房機器産業の専門展示会として続いている。
空調技術は、生活環境分野だけでなく、人々の生活を支える流通・保存に関わる冷凍・冷蔵分野、カーエアコン、製造プロセス、先端医療、通信機器など幅広い分野に不可欠な基幹技術となっている。
冷凍・空調・暖房機器は、換気や除菌など感染症対策に有効な主産である反面、地球温暖化の原因でもあり、ルームエアコンの普及率(2人以上世帯は91.8%、2022年3月現在)がさらに増加する傾向にある。
また、新興国の成長に伴い、2050年までにエアコンの数や冷房に起因する電力需要も3倍になると予想される。
HVAC&Rでは、最先端の省エネ技術、ZEB/ZEH、BEMS/HEMS/FEMSなどのエネルギーマネジメント技術、IoTやAI技術を活用した環境配慮型製品やシステムなどが一堂に展示される予定だ。
冷凍空調機器の市場規模は全世界1億1千万台と大きく広がってきている。同工業会の岡田哲治専務理事は「昨年度はCOVID19の影響でテレワークが増え、特別給付金もありエアコンが過去最高の1千万台を記録した。業務用はようやく設備投資が少し戻ってきたので、ようやく復調の兆しが出てきた。来年のHVAC&Rはこれまで以上に盛り上がった形での開催を目指したい」と語った。
また、11月16-17日に神戸市で「環境と新冷媒の国際シンポジウム2023」を開催するアナウンスがあった。
(詳細は経済産業新報・本紙4月15日号で。電子版試読キャンペーン実施中。)