デジタル社会は女性活躍のチャンス！ ～ＣＩＯ賢人俱楽部公開セミナー開催

　「デジタル社会は女性活躍のチャンス！」をテーマに、３年半ぶりにCIO賢人俱楽部（木内里美会長）の公開セミナーが7月14日、東京・大手町のPwCの会議室で開催された。
　冒頭、木内会長は「日本は女性が活躍する場が出来ていない。ジェンダーギャップ指数も125位。今回はダイバーシティの本質を理解していく場として講演者を全員女性に登場して頂いた。デジタル社会では女性の適性がものすごく高い。女性の実力のほどを垣間見て欲しい」と挨拶した。

 

　基調講演は、「デジタル活用で経営改革を実践した老舗旅館」神奈川県の鶴巻温泉元湯「陣屋」女将の宮崎知子氏。
　10億円の負債を抱えた創業100年以上を誇る老舗旅館を子育て中の嫁が両親から引き継ぎ、経営を立て直した細腕繁盛記のようなドラマチックな講演であった。
　オーナーの義父が突然亡くなり、リーマンショックの後の不況、将棋や囲碁のタイトル戦を行うような旅館であるのに、経理は杜撰。ここを何とかデジタル管理の仕組みを導入し、経営改革とタブレットやスマホを活用したスタッフの働き方改革などを実践した。そのことで、日本サービス大賞総理大臣賞を受賞している。
　週休３日、AIやIoTを活用した「おもてなし」、客単価のアップなどで経営はＶ字回復、現在は旅館の経営改善のためのクラウド管理システム「陣屋クラウド」の提供と改善コンサルティングと、温泉旅館ブランド「陣屋旅館」を展開している。

 

　その後、全日本空輸執行役員グループCIOデジタル室長の加藤恭子氏、SUBARUIT戦略本郡副本部長兼サイバーセキュリティ部長の辻裕里氏、PwCコンサルティングT＆Dマネージャー、深澤桃子氏の講演のあと、インプレス編集主幹の田口潤氏がモデレータによる、木内会長を交えたパネルディスカッションが行われた。
　口々に女性のプレゼンのレベルの高さと巧みな会話力を絶賛していた。

 

（詳細は経済産業新報・本紙で。電子版試読キャンペーン実施中。）