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2025/02/01

脱炭素エネルギーへの転換、イノベーションに注力 ~初の2兆円超の経産省令和7年度予算

 経済産業省の令和7年度予算案がまとまった。予算の合計は、2兆524億円と過去最高だった令和6年度を1472億円上回り、過去最高規模の予算となった。

 内訳は一般会計(エネ特繰入を除く)が3525億円、エネルギー特別会計(GX推進対策費等を除く)が7183億円、GX推進対策費が6839億円、特許特別会計が1544億円となっている。今回は、主な項目の新規予算を掲載する。

 

令和7年度予算(1)

 

1、国内投資拡大の継続・対日投資の拡大

 

GX・脱炭素エネルギー 【当初1兆28億円(9,644億円)】(補正3,194億円)

〇GX2040ビジョン及びエネルギー基本計画の改定に際して、エネルギーの価格上昇リスクや供給途絶リスクに対応し、貿易収支の悪化から脱却するため、GX・省エネ投資の推進に加え、再エネ、原子力など、エネルギー自給率向上に資する脱炭素エネルギーの供給を拡大するための事業環境整備や、産業分野の現実的な形での燃料転換の支援、火力の脱炭素化、 LNG等の安定供給確保、低炭素水素等(アンモニア、合成メタン、合成燃料を含む)・CCUS などの新たな脱炭素技術の社会実装・サプライチェーン構築等を推進する。

<当初>水素等拠点整備支援事業【57億円(新規)】(GX)

<当初>競争的な水素等サプライチェーン構築に向けた技術開発事業 【83億円(86億円)】(エネ特)

<当初>次世代燃料の生産・ 利用技術開発等事業【84億円(新規)】(エネ特)

 

2、デジタル基盤技術・自動車・バイオ産業

 

<当初>次期航空機開発等支援事業【81億円(新規)】(GX)(後掲)

<当初>次世代エッジAI半導体研究開発事業【295億円(新規)】(GX)(後掲)

<当初>水素等拠点整備支援事業【57億円(新規)】(GX)(再掲)

<当初>半導体設計・製造基盤整備事業【318億円(新規)】(エネ特)

<当初>次世代エッジAI半導体研究開発事業【295億円(新規)】(GX)

 

3,イノベーション・新陳代謝の加速

 

〇世界との勝負(世界の創造拠点) ・イノベーションエコシステムの構築、AI等活用に向けた事業環境の整備

<当初>次世代型医療機器開発等促進事業【24億円(新規)】

<当初>医工連携グローバル展開事業【13億円(新規)】

<当初>次期航空機開発等支援事業【81億円(新規)】(GX)

<当初>資源自律経済確立に向けた産学官連携加速化事業【9.5億円(新規)】(エネ特)

<当初>長期海洋生分解性プラスチック評価技術開発事業【3.5億円(新規)】(エネ特)

 

4、国民の所得向上

 

生活の質を高める(ヘルスケアスタートアップ支援、クリエイター育成等) 【当初 85億円(76億円)】(補正 1,400億円)

<当初>医工連携グローバル展開事業【13億円(新規)】(再掲)

<当初>次世代型医療機器開発等促進事業【24億円(新規)】(再掲)

<当初>海外ビジネス強化促進事業【28億円(新規)】

<当初>デジタル・ロボットシステム技術基盤構築事業 【2.3億円(新規)】

 

注:予算事業については、各項目に関連する事業のうち主なものを列挙

<当初>:令和7年度当初予算案 【 】内は令和7年度当初予算案額、( )内は令和6年度当初予算額

<補正>:令和6年度補正予算

 以下の記載が無い事業は一般会計による事業

(エネ特):エネルギー特別会計による事業

(GX):GX経済移債を活用する事業

(特許特):特許特別会計による事業

(復興特):東日本大震災復興特別会計による事業

特許特、復興特の各事業の予算額は、各項目の額に含まない。

 

(詳細は経済産業新報・本紙で。電子版試読キャンペーン実施中。)