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世界の小売店従業員の8割が在庫損失を懸念 ~小売業界のテクノロジー改革に関するグローバル調査

デジタルソリューションによってデータ、資産、従業員をスマートに連携し企業のビジネスパフォーマンス強化を実現するゼブラ・テクノロジーズ・コーポレーション(ゼブラ)は、第17回「小売業界のテクノロジー改革に関するグローバル調査」の結果を発表した。小売店従業員の84%が、店内における窃盗や不正などの安全上の脅威による在庫損失や、それらを検出するソリューション導入の遅れを懸念していることが明らかになった。
78%の小売業者が、商品の窃盗や損失を最小化することを重大な課題と認識している。加えて76%の小売業者が、店舗従業員やバックヤード業務を支援するテクノロジーへの投資を進めている。
特に生成AIやカメラとセンサー、RFIDは在庫損失を防止するテクノロジーとして注目され、現在、38%の小売業者がAIを活用した処方的分析を導入し、損失防止対策として活用している。小売業者の50%は今後1~3年間で導入を計画しており、特に今後3年以内にセルフレジへのカメラやセンサー(45%)、コンピュータービジョン(46%)、RFIDタグとリーダー(42%)などのテクノロジーの導入を計画している。
買い物客の78%は、商品が施錠されていたり、ケースに保管されていることに対して不満を感じている。また、店内での買い物中に従業員を見つけるのが難しいと回答した買い物客は70%にのぼった。
従業員がおらず、欲しいものを買わずに店舗を後にした経験がある買い物客は5人中1人おり、割合は増加傾向にある。
買い物客は接客、セルフレジ、商品在庫の不足を不安視、顧客満足度の低下を招く
今回の調査では、買い物体験に満足していると回答した買い物客の割合が減少している。2023年には、実店舗、オンライン双方での買い物体験に満足しているとの回答が85%だったが、今回は実店舗が81%、オンラインが79%と共に低下している。
買い物客は小売業者に対し、オンラインで注文した商品を実店舗などで受け取るクリック&コレクトや返品オプションの提供を望んでいるが、小売業者、従業員ともにどちらの方法にも課題があると認識している。
小売業者は、在庫と値段の確認に課題を抱えている。加えて、実店舗を訪れる買い物客の数の増加に伴い、慢性的な労働力不足と在庫損失の拡大が深刻化し、サービスの質に大きな影響を及ぼしている。
■ゼブラ・テクノロジーズについて
ゼブラは、世界100カ国以上で展開し、資産の可視性向上、コネクテッド・フロントライン・ワーカー、インテリジェント・オートメーションを通じて、ビジネスの成長をサポートするソリューションを提供している。