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BEV曲がり角、トレンドが変わる ~転換期に入った自動車産業~

自動車産業が大きな転換期を迎えている。KPMGコンサルティングは、東京・大手町のAP東京丸の内で、「自動車産業(2025年上半期)、世界主要国・地域の市場動向と日系企業の今後の対応」をテーマとする勉強会を開催した。
やはりICE(内燃機関+PHEV)が主流
これまで各国が政策的に奨励金や税額控除で販売を伸ばしてきたBEV(電気自動車)が今年に入り成長が鈍化(または減少)、代わりにHEV(ハイブリッド車)のシェアが増加、BEVシフトしてきた企業の業績が悪化してきている。
解説したのは、同社自動車プリンシパルの轟木光氏。「日本はPHEVを含むICE(内燃機関)に注力するべきだ。BEV化は各国の規制対応分で十分間に合う」とし、わが国が進めるGXは国内製造業を海外に移転させる恐れがあり、見直すべきだと発言した。
中国は昨年、586万台の自動車輸出を行って世界一になったが、そのうち約8割は内燃機関であり、国内でもBEVのシェアは27%程度であまり伸びてはいない。
米国も第二次トランプ政権によりBEV販売が減速している。欧州でも最近、相次ぐ環境政策の見直しからBEV産業の競争力や消費者需要からBEV推進にブレーキがかかっている。
BEVは、いまだ消費者の求めるコストと性能が達成されておらず、バッテリ―の劣化により中古車価格が2~3割安価となる。また、事故の際の自動車保険(バッテリー部分)が効かないなど多くの点でICE(内燃機関+PHEV)に比べ劣っている。
従って、各自動車関連企業は、これまでのグローバルの「BEV化」のトレンドから、それぞれの地域にあった「ローカル戦略」を構築していく必要がある、と提言している。
(詳細は、「経済産業新報」本紙デジタル版で。)