社告  令和6年1月1日にM7・6の能登半島大地震に見舞われた被災者の皆様に 心よりお見舞い申し上げます。    経済産業新報社

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2019/04/14

「数理資本主義」の時代に突入!  数学パワーが世界を変える  経産省と文科省が共同で   国富増大の鍵握る「数学」

経産省と文科省は、3月26日、理数系人材の産業界での活躍に向け、『数
理資本主義の時代~数学パワーが世界を変える~』とする報告書を取りまとめ
た。
報告書によると、世界はAI、ビッグデータ、IoTなどの実装により、「
デジタル革命」が起きつつあり、「第四次産業革命」が進行中である。それら
を主導し、さらに限界を超えるために欠かせない科学が3つある、という。
第1に数学、第2に数学、第3に数学である。ここで言う数学は純粋数学、
応用数学、統計学、さらには数学的表現を必要とする量子論、素粒子物理学、
宇宙物理学、宇宙物理学なども含む広範な概念。
これは、2006年文科省科学技術政策研究所科学技術動向研究センターが
まとめた「忘れられた科学―数学」の報告書の中の、「数学研究」の定義を踏
襲している。
例えば、現下の「第3次AIブーム」の火付け役は、新たな機械学習のアル
ゴリズムである深層学習(ディープラーニング)。その根幹にあるのは数学で
ある。
そして、世界ではその深層学習の中身がブラックボックスである弱点を克服
し、「説明できるAI」の開発競争に進んできている。まさに、「数学を制す
るものが、第四次産業革命を制す」と言っても過言ではない時代に突入してい
る。