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2019年度 第14回「ロレアル-ユネスコ女性科学者 日本奨励賞」受賞者発表

世界最大の化粧品会社ロレアルグループ(本社・パリ)の日本法人日本ロレアル(株)(ジェローム・ブリュア代表取締役社長)は、4日、東京・広尾のフランス大使公邸で、2019年度 第14回「ロレアル-ユネスコ女性科学者 日本奨励賞」の受賞者発表および授賞式を実施した。
今回は、物質科学と生命科学の女性科学者がそれぞれ2名(計4名)選ばれ賞状と奨学金 100 万円が贈られた。
今年度の受賞者(敬称略)は下記のとおり。
◎物質科学
・藤森 詩織 (ふじもり・しおり) (27歳)
「世界初の『重いフェエルアニオン』の合成と性質を解明」
産業技術総合研究所触媒化学融合研究センター特別研究員(京大大学院理学研究科卒)
・渡部 花奈子 (わたなべ・かなこ) (28歳)
「世界初の外部刺激で構造が変化する新微粒子材料の開発」
東北大学大学院工学研究科化学工学専攻助教(東北大大学院工学研究科卒)
◎生命科学
・岡田 萌子 (おかだ・もえこ) (27歳)
「野生小麦などの雑種が育たない原因遺伝子の特定と機能を解明」
神戸大学大学院農学研究科生命機能科学専攻
・岡畑 美咲 (おかはた・みさき) (26歳)
「酸素が受容ニューロンの神経活動を制御するメカニズムを解明」
甲南大学自然科学研究科生体調整学
「ロレアル-ユネスコ女性科学者日本奨励賞は、2005年に創設され、昨年までに51名の若手女性科学者が受賞、その後は国内外で研究をはじめ、結婚・出産、次世代の育成など多様なキャリアを切り拓いている。
ロレアルグループは、1909年にパリで創立され、世界150 カ国・地域で事業を展開し、約8・6万人の従業員を有する世界最大の化粧品会社。「ランコム」「シュウ ウエムラ」「イヴ・サンローラン」「メイベリン ニューヨーク」など、34ブランドをグローバルに展開。3870名の研究者のうち、女性研究者が占める割合は70%に上る。「世界は科学を必要としており、科学は女性を必要としている」をテーマに女性科学者の地位向上を支援している。