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2020/07/16

ポスト・コロナ トピックス 「非接触」を可能にしたロボット搬送によるオーダー式サラダバー

ポスト・コロナ時代のレストランのテーマは「非接触」。それをいち早く取り入れたのが東京・二子玉川の玉川髙島屋S.C内にある「THE GALLEY SEA FOOD &GRILL」。
7月6日から、サラダバーの運用を「非接触」によるロボット自動搬送で行い、とても好評だ。三笠会館がプロデュースするレストランの前店舗は昭和58年にオープンしたレストラン。前店舗の装飾を活かし、天井には早慶戦で活躍した8名乗りの木製レガッタが展示されている。
 「従業員の『働き方改革』を考え、2-3年前からロボット導入を検討していたが、この新型コロナ対策で導入を一気に決めました」(同社広報担当堀田瑞江氏)。
 サラダバーが「非接触」で行えるよう、自動搬送ロボットを使って客席まで届ける方式を考え、海外で既に7千台動いている「Keenon(中国製)」の導入を決断した。
 「お客様の安全・安心が第1と考え、店舗のインテリアに馴染むロボットを考えました」(同)。メニューのタッチパネルで、好みの野菜をチョイスすると、従業員がオーダーを確認して、皿に盛りロボットに載せてスタートボタンを押す。
 秒速1㍍の早さでテーブルの脇まで運んでくれる。「ロボットの頭に手をかざすと『有難うございました』と声を出し戻っていく」(同)。
 その声は舞台女優をしている従業員の声を使っており、皆に可愛がられている。名前はエリザベスとハルの2台、忙しそうにフロアを動き回る。「運用はとても簡単で、1日動き回っても2台は疲れませんし、閉店時に充電スタンドに自ら帰り、翌日も元気に動き回ってくれます」(同)。
 このシステムを提供したロボティクス・サービス・プロバイダー、QBITロボティクスによると、「現場投入までの期間は非常に短かかったのですが、これまでのアームロボット実装経験や知見を駆使して実現しました。弊社ならではの楽しいロボットとして、お客様や店舗のスタッフに馴染み、活躍しているようで何よりです。新しいサービスなので、我々としても実地経験を得られ助かっています」と語っていた。
 ほぼメンテナンスなしの状態で動かせるため、今後のポスト・コロナの時代の
レストランのあり方に一石を投じる「非接触」のロボットによる自動搬送。今後の主流に躍り上がってくる気配を感じた。