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非先進ITエンジニアをDX人材に転換 リカレント教育(生涯教育)に手ごたえ ーー 住友生命保険
非先進ITエンジニアをビジネスに強いDX人材に転換する取り組みを継続的に実施
~ 住友生命保険 デジタルオフィサー 岸和良氏に聞く
生命保険大手の住友生命保険相互会社では、顧客価値を高めたDX保険商品である「健康増進型保険Vitality」を開発した経験を活かし、グループ内のITエンジニアをDX人材に転換するDX人材育成プログラム「VitalityDX塾」を継続的に実施、DX実務プロジェクトに適宜配置転換している。
2019年5月のプログラム開始から約2年でプログラム受講者は社内社外合わせて約300人、DXプロジェクトに投入されている人材は兼務を含め50人を超え、今後のDXプロジェクトの増加に合わせ数100人レベルまで増やす予定だ。
背景は同社でDXを推進できる人材の需要が高まっていることだ。
VitalityDX塾を企画・実施する同社デジタルオフィサーの岸和良氏によると、「デジタル型保険商品の開発、デジタルによる顧客接点を増やすシステム開発、デジタル技術を使って商品開発スピードを向上させるなど、従来業務のデジタル化にとどまらず、データとデジタルを使ってビジネスを改革するDX(デジタルトランスフォーメーション)によるシステム開発が増加し、それを担うDX人材の育成が必要になっている。」という。
これを実現するためにDX人材育成の仕組を考える必要があり、社外の教育ベンダーも複数検討したが最終的に内製したという。「当社はVitality保険で本格的なDXを経験したが、それ以降は経営にデータやデジタルを活かすことが大前提になってきており、それを担うDX人材が足りない。短期で育成するにはどうすればよいかゼロベースで考えた結果がvitalityDX塾」(岸氏)という。
(続きは経済産業新報・本紙で)