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『やり抜く力』 -人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける

アンジェラ・ダックワース 著/神崎 朗子 訳/ダイヤモンド社/1600円(税別)

やり抜く力

やり抜く力

偉大な業績を残す人たちに共通する
生来の才能よりも重要な「力」とは?

各分野において成功を収め、偉大な業績を残す人たちは、その他の人々とどう違うのか。生まれつき才能があったと考える人も多いだろう。だが本書の著者は研究の結果、もっと重要な要素があることを突き止めた。それが「情熱」と「粘り強さ」からなる「グリット」だ。

グリットは米国教育省が教育の最重要課題の一つとして取り上げるなど、大きな注目を集めている。本書では、グリットとは何か、自分の中にグリットを育てる方法などが詳しく解説している。

著者がグリットの存在に気づいたのは、米国陸軍士官学校(ウェストポイント)の「ビースト」と呼ばれる厳しい基礎訓練にまつわる調査がきっかけだ。ウェストポイントの士官候補生は、5人に1人は中退する。そしてその中退者の大半が、ビーストに耐え切れずに辞めてしまうのだという。

著者の調査によれば、この困難な訓練によって脱落する率は、入学時に成績のよかった層でも、最低ランクでも変わらなかった。つまり、困難に負けない要因は、入学時に測られる素質や能力とは関係なかった。ビーストの過酷な訓練(困難)を耐え抜くには「絶対にあきらめない」態度の方が重要だったのだ。

グリットを構成する「情熱」とは、一つの重要な目標に向かって長期にわたり努力し続けることを指す。だから、グリットを身につけようと思ったら、まずは「一つの重要な目標」を定める必要がある。複数の目標があれば、それらを整理し「最上位の目標」を見出す。それがグリットを身につける大前提になる。(情報工場 編集部)

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