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サイバー戦争論: ナショナルセキュリティの現在

サイバー戦争論: ナショナルセキュリティの現在

サイバー戦争論~ナショナルセキュリティの現在~
伊東 寛 著 原書房刊 定価本体2500円+税

著者は陸上自衛隊システム防護隊の初代隊長。2012年に『「第5の戦場」サイバー戦の脅威』を、2015年には『サイバーインテリジェンス』をまとめた。
今回、少し軍事よりのサイバー戦争入門書として、根拠もつけ系統立てて記述、一般人にもわかり易い読み物として新しくとりまとめた。
戦争論としては有名なクラウゼビッツの「戦争論」がある。しかし、彼は19世紀の人間であり、現代のサイバー戦争については全く想定がされていない。本書は21世紀の戦争である、サイバー戦争がすでに始まっており、終わることのない戦争についての基本的知識を提供してくれる貴重な1冊なのである。
特に第3章の「サイバー戦争は始まっている」では、実際に起きたエストニアやイスラエルでサイバー攻撃の事例を解説してくれている。
また巻末に用語解説もあり、全国民が攻撃にさらされ、もはや戦場という概念すら通用しない時代を情報共有して、幅広く読まれることを期待したい。