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高効率なLED照明を

高効率なLED照明を

9月に米国と中国は地球温暖化対策の新たな国際ルールとなる「パリ協定」の批准を発表し、それぞれ対策計画を国連に提出した。温室効果ガスの主要排出国(世界の4割を占める)の米中両国の批准により、今後他国の参加も進むことが期待される。パリ協定の発効には世界55カ国以上の批准が必要とされ、日本はまだ批准していない。

日本政府の地球温暖化対策計画では、2030年度において2013年度日26・0%減と大幅な温室効果ガスの削減を目指している。エネルギー消費の伸び率の高い業務部門や家庭部門では、その対策の一環として、LEDなどの高効率照明の普及が計画されている。

一般家庭では電気使用量の2位を照明が占めており、照明の電気使用量を抑えることがCO2の排出削減に効果的であるといわれている。電球型LEDランプの消費電力は、ほぼ同じ明るさの一般電球に比べて、約85%の大幅ダウンとなる。1年間で電気代が2484円得になり、約9ヶ月(1500時間程度)でコストが逆転するとっても省エネなのである。そして、約4万時間と長寿命なのが特徴だ。

今や照明メーカーから出荷される照明製品の9割以上がLED照明となってきている。しかし、既存のビルや住宅の照明器具のLED化率は2割以下と推定され、適正交換時期を過ぎた効率の劣る古い器具が多数使用されている実態がある。

「あかりの日実行委員会」(日本照明工業会、日本電気協会、照明学会)は、10月21日を『あかりの日』としてさまざまなキャンペーンを実施している。

36回目を迎えた今年は、省エネと快適性と利便性を向上させる、LED照明への交換を訴求する「住まいの照明 省エネBOOK」を発行した。家庭ではいまだ約10個の一般電球や小形電球が使用されている実態(2015円10月調査)もあり、環境省が提唱している「COOL CHOICE(クールチョイス)」として、高効率なLED照明に交換する、賢い選択を呼びかけている。

10月21日には全国主要都市の街頭で電球型LEDランプなど7300袋を配布、16回目を迎えた「あかりの日」全国小学生ポスターコンテストの最優勝賞には島根県松江市立生馬小学校6年生、松尾煌太君の作品が選ばれた。