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立教大学理学部の村田次郎教授を中心とする研究チームは、放射化学分析法では計測が難しい放射性ストロンチウムを、化学分析の不要な簡便な、新しい計測方法の技術開発に成功した。
研究チームでは、セシウム137などを大量に含む土壌中に含まれるストロンチウム90の放射能強度を物理的に非破壊で計測できる、新しい測定器の開発を行った。この技術は、放射性ストロンチウムが大量に含まれているかどうかを確認する目的に、非常に短時間、低コスト(1サンプルあたり放射化学は1ヶ月・10万円単位、本研究は1日単位・電気代程度)で貢献できる能力がある。
放射性ストロンチウムは放射性セシウムよりはるかに体外に排出されにくいため、内部被ばくの影響が懸念される一方で、ガンマ線をほとんど放出しない性質による計測の難しさから、原発事故に伴う環境中の汚染状況の情報が極めて乏しい状況が続いている。
この研究成果は、昨年6月にイタリア・フィレンツェで開催された原子核物理学の最大の国際会議であるINPC2013、および同7月の第50回アイソトープ・放射線研究発表会、9月の日本物理学会で発表された。また、英国の学術雑誌『ヨーロピアン・フィジカルジャーナル』のオンライン科学雑誌『Web of Conferences』に3月20日(木)から掲載されている。
すでに、高濃度の蓄積が懸念されている野生動物の調査にも実際に応用されており、今後の原発事故災害復興計画に貢献できると期待されている。

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