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明日に向かって不可思議な知の力を結集できるか?

「6」の融合人 高 愁陽

個の話:第六話 ③「自己超越」」

「空」(くう)について

前号で解説したマズローの「欲求五段階説拡張図」の最上段「空の願望」について解説します。
「空」という言葉は、気象学では、天空ということであり、そこには、青空あり、様々な雲が浮遊して天候を左右することもあり、予報上、非常に大切な背景をなす一要素である。
一方、仏教では「空」とは、因果論の行き着くところと考えられることが多く、現象を構成する因縁の究極的関係性を指している。例えば、草木を建材にして、日本家屋を建造する場合、草木自身を微細に観察・分析していくと、そこには何処にも日本家屋は存在しておらず、現象としての家屋は存在していない。然し、結果的に日本家屋の建造は可能なので、建造した暁には、日本家屋は存在することになり、この因果の著しい差異や、極端な離散的現象の姿を「空」と言う、より更に高次元の表現で収斂させようとするものである。
また、物理学や素粒子論の領域では、「空」は真空をさし、かっては、その中には何も存在していない空間を指していた。ところが、最近、ヒッグス粒子の発見と共に、「空」は、ヒッグス場であり、ヒッグス粒子が満たされているということに、180度変わってきた。ヒッグス粒子は、17番目の素粒子で、「もの」に質量を与える、「神の粒子」といわれており、長い間、その発見が待望されていた。
ヒッグス粒子は、4種類あり、真空を満たしたものにするばかりでなく、真空に好みを与え、真空を忙しく働かせている。

(浅井祥仁著「ヒッグス粒子の謎」(祥伝社新書、2012年、P. 122 および 竹内 薫著「ヒッグス粒子と宇宙創成」(日本経済新聞出版社、2012年、p. 93).

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