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中村氏

中村氏

3名が物理学賞に選ばれる

実用レベルで評価 21世紀の照明に認められる

今年のノーベル物理学賞に青色発光ダイオード(LED)を開発して、実用化につなげた、名城大学の赤崎勇教授と名古屋大学の天野浩教授、カリフォルニア大学の中村修二教授が選ばれた。

スウェーデン王立科学アカデミーの受賞理由には「明るくエネルギー消費の少ない白色光源を可能にした高効率な青色LEDの発明」とし、「20世紀は白熱灯が照らし、21世紀はLEDが照らす」と書かれている。
3氏は、難しいとされた青色LEDの開発に取り組み、「窒化ガリウム」という材料を結晶化する独自の技術でブレークスルーを達成、LED照明が登場して世の中を大幅に変えつつある。
LED照明は、白熱灯の寿命の20-30倍長持ちし、平均4-6万時間持つ。かつ消費電力も6分の1となる。発売当初は高価格であったが、半導体製品でもあり、量産効果で安くなり、東日本大震災以降、省エネの切り札として爆発的に普及した。
しかしながら、日本の照明産業は転換点に来ている。LED照明の普及により、世界の一般照明器具市場は2030年までに9・5兆円に伸びるが、日本市場は2020年にはLED 化が100%となり、市場成長が止まる。「今後は海外事業の拡大、高付加価値化、用途拡大などに取り組む必要がある」(日本照明工業会)。
海外では低価格やブランド化など今までにない課題に取り組んでいく必要がある。しかし、今回のLEDのノーベル賞による効果は、世界中に「日本力」を示せたことになり、これを追い風にエレクトロニクス産業の活性化を願う声は強い。

 

ほぼ同じ明るさになる一般電球・電球型蛍光ランプ・電球型LEDランプの消費電力・寿命比較例

ほぼ同じ明るさになる一般電球・電球型蛍光ランプ・電球型LEDランプの消費電力・寿命比較例

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