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第2回 医療イノベーションと医療費の抑制で

弊紙主催の第2回KSエグゼクティブ・ランチョンセミナーが9月10日、東京・大手町、KKRホテルで開催され、元経産省経済産業局長の林良造氏が医療イノベーションをテーマに講演を行った。

林良造氏

林良造氏

林氏は現在、東京大学大学院公共政策の教授や明治大学国際総合研究所の所長を務めている。今回テーマとしたのは「医療イノベーションと医療費の抑制」。日本の国家予算の40%近くを占める医療費。今後、少子高齢化が進み、ますます国の財政を圧迫しかねない。そのため、医療費をどうしたら抑制できるか?これは全世界的な課題である、と林氏は言う。
「医療の評価軸を日米英と比較した場合、質は3カ国とも高く、産業レベルも優秀。米国は特に世界1である。しかし、アクセスで見ると、民間保険頼りで無保険者が多い。日本と英国は皆保険だが、自由アクセスとGP制度の違いがある。GDP比でみたコストを比較すると、日本は9・50%、米国17%、英国9・50%となる」。日本はよくやっている方だそうだ。
また、再生医療や手術ロボットなど加速する医療産業革命の中、グローバリゼーションの進展で企業間・制度間競争も激化してきている。「中でも基幹的制度と問題点が明らかになってきた。医療事故に対する刑事責任の追及などにより医師不足など救急医療・産科医の現場崩壊、時間費用のかかる治験・臨床研究に不十分な研究インフラなどから開発ラグ(ドラッグラグ、デバイスギャップ)が起きてきている。そのため、医療費の膨張から医療イノベーションの促進が叫ばれている」。
そのため、今治験等活性化5ヵ年計画が実施されてきており、安倍政権では「健康医療戦略推進本部」が設置され、日本医療研究開発機構が創設、1215億円の予算で動き出している。最終的には、連続した継ぎ目のないケア、地域包括ケアのミスマッチを解消する、「インテグレーテッド・ヘルス・ネットワーク」の事業構造が必要である、とした。

詳細は映像で公開中。
(前篇:http://bzcast.net/bzcast/cv/pc/28/c/x/pp/1/mode/click_table:0:22:245/pageNOf/1
(後篇:http://bzcast.net/bzcast/cv/pc/28/c/x/pp/1/mode/click_table:0:22:244/pageNOf/1

イノベーションについて講演する林良造氏

イノベーションについて講演する林良造氏

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